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内部留保を吐き出せ論を考察する(後編)

ここでは、「内部留保を吐き出せ論を考察する(後編)」 に関する記事を紹介しています。
 企業の内部留保を吐き出すという言い方は間違っていないが、日本の企業は資産を有効活用していないというのが正しい意味ということを前編に述べた。当然ながら、シクリカル(景気循環)な会社は景気によってストックを貯めこんでおくという考え方は正しいが、日本の会社はそのストックが過剰なのではというのが、海外投資家の意見ではないだろうか。
 例としてエンプラスの例を挙げるが、バランスシートを見ればわかる通り、今は不景気時に突入しつつあるが、それでも、この企業は現預金を23,181百万円貯めこんでおり、資産合計が50,582百万円なので、全資産に対して現預金の割合は

・23,181÷50,582=45.8%

 となり資産のおよそ半分が現預金となっている。更にこの資料では第一四半期の決算は前年同期で、経常利益が70.8%減となっている。株主側から言わせれば、「こんなに現金持っているなら従業員のモチベーションを上げたり、設備投資してもっと業績上げろよ。少しくらいお金使ったって一気に倒産する可能性低いだろ」と言いたいだろう。そもそも自己資本比率が90%近くありこういった無駄が日本の企業は多い。

 さらに「バリュエーションの教科書」や「企業価値評価【下】」によると、日本企業は事業とは直接関係ない資産、つまりキャッシュを生み出さない資産が多いとある。もっとそれを効率的に使えという意味である。当然、その中でできる人に対しては給与というインセンティブを与える選択肢もある。

 上記のエンプラスの従業員は、これだけキャッシュを貯めこんでいる会社に対してもっと給与面で交渉してもいいのではないかと思うくらいだ。自分が勤めている企業がこんな状態で、自分がそのことを知っていたらどう思うだろうか?ちなみに「企業価値評価【下】」によると外資の企業は資産に対する現預金の割合は8%程度らしい。日本は倍近く持っているとのこと。

 ファイナンスの知識を得ることが、自分の市場価値と企業がそれに対して十分な報酬を与えているかという参考になったと思う。

 ご参考になれば幸いです。




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